バント失敗の連続

地元北海道で阪神に連勝し、一気にスイープを狙った新庄ハムだったが、攻撃が噛み合わず0−1と惜敗。交流戦の星取を5割に戻してしまった。

 3回は四球とヒットで無死一・二塁としたが、この日1番に起用された郡拓也が送りバント失敗で攻撃の流れを止め、6回無死一塁では今度は2番の細川凌平も送りバント失敗。続く加藤豪がセーフティーバントを決めてチャンスを広げたが、期待の4番・万波中正が併殺で得点ならず。8回は代打松本剛が相手エラーで出塁し、またもや代打の江越大賀がこの日チーム初のバントをを決めて一死二塁とチャンスメイク。しかし郡のショートゴロで松本剛が飛び出し、結局この回も得点することができなかった。最終回も一打同点のチャンスを作るも、奈良間大己はピッチャーとしてゴロに倒れ、悔しい完封負けとなった。なお阪神に移籍した渡辺諒の出番は無かった


 11日放送のCSフジテレビONEプロ野球ニュース』でMCを務めた岩本勉氏は「この試合5度もノーアウトでランナーを出しているのですけれども、結局ホームベースにランナーを迎え入れることができでいない」と指摘。

 

同じく解説者として出演した笘篠賢治氏も「しっかりバントをして送って、相手にプレッシャーをかける。おそらく才木(浩人)の状態をどのように新庄監督が考えていたかはわかりませんですけれども、ワンアウトでランナーがサードにいるという形を作ったら、あの手この手でおそらく色々な采配を考えたイメージはされてたと思うんです。けどそこの形作りがなかなかできなくて、後続のバッターにプレッシャーばっかりかかって、点が取れないというような…」と送りバントの失敗の連続が、ホームの踏めない大きな要因と分析した。

 細かいプレーがこなせなければ、新庄マジックも不発に終わることを示したこの日のゲーム。今後は一層の凡事徹底が求められる。